川村明宏のジニアス記憶術で記憶力アップができるか気になる人。
川村明宏のジニアス記憶術について。
川村明宏のジニアス記憶術は、ものすごく記憶力がない人を
対象にしているので自分には役に立たないかもしれません。
しかし、記憶力アップの方法を研究しているものとしては
見過ごすことのできない反響。
「一日7分、あることをすると数十倍覚えられる量が増える」とありますが、
東大院まで首席で卒業するには、一度は学年ビリという経歴は必要ですね。
落ちこぼれる人は一般人とまったく違った頭の使い方をしていることが
多いので、彼に当てはまった記憶術による記憶力アップが普通の人に
どれほどの効果があるかは不明です。
そもそも東京大学大学院を首席で卒業することは社会的にあまり意味がないので、
競争も激しくないと思います。
(匿名なので本当かどうかさえ確かめようがないですが。)
七十万人も受講者がいることを考えると、これだけしか実績がないのは
不安です。
さらに、「東京六大学進学・国家資格取得・司法試験合格」はよいですが、
その後に目覚ましい成績を上げていないのでは「試験バカ」になった
だけでは?とも疑ってしまいます。
「頭がよくなる速読術」は高校生の時に読ませていただきましたが、
その当時はあまり参考になりませんでした。
「記憶力が悪い人があまりにも多いから」ジニアス記憶術の販売を
行っているとのことですが、値段の高さから見てビジネスとして
マーケットに注目したという意味でしょうか。
「一つの事を集中してやりなさい」という指示に従うと記憶力が
悪くなるとありますが、「ひとつのこと」の範囲を指定しないと
意味が明確になりません。
「ひとつのこと」に集中すると直列作業になるといいますが、
一般的な「ひとつのこと」は並列思考が必要になる作業だと思います。
左脳と右脳のたくさんの機能はすべて同時に使われているはずです。
「有名大学の入学試験や、難関の資格試験などに
合格するためには膨大な知識の量を必要とするため朝から晩まで
勉強しなければなりません。」
とありますが、東京大学合格に関しては、それほど勉強する必要はありません。
不安のあまり知能レベルが下がり不安を埋めるために明らかに効率が悪い
勉強法を行っている人の話に聞こえます。
「頭をよくする方法」はすごく気になりますね。
今の「頭をよくする」ブームの実体を考えると不安にもなります。
普通の記憶術にも記憶術を実践するまえにトレーニングはありますが、
それとは違うのでしょうか?
「左脳は2倍、右脳は20倍程度、活発になっていきます。」と言われても
記憶力アップにどれだけ影響があるのか。
血流とか特定の物質の量や密度が2倍20倍になっていても意識できるほど
記憶力アップしないことはよくあるしな。
有名な人だから完全な詐欺はありえないし、評判もいいみたいだけど、
セールスレターとどれくらいかい離しているかは不明。
「脳がフルに活性化していく」なんて言われるとすごそうだけど、
脳のフルはまだ解明されていないはず。
イメージ的な話ではあまり信用できませんね。
実践者の声はたくさんありますが、いくらでも作れるレベルの情報しか
後悔されていないので判断が難しいところです。
最後に効果には個人差がありますと断っているところは
正直で好感を持てますが、
セールスレターに書かれたような成果は期待できないということなのか。